厳しい条件下でも、地面との接触を維持する
3ホイールの重荷重キャスタ LHD-ALST/RD 160K-933592 および BHD-ALST/RD 160K-933599
お客様
SBB (Die Schweizerischen Bundesbahnen)は、スイスの首都ベルンに本社を置くスイスの国有鉄道会社です。毎年4億5,800万人以上の旅客と、1日あたり17万5,000トンの貨物を輸送しています。そのため、SBBはスイスで最大の旅客・貨物輸送会社となっています。
課題
SBBの生産施設は、作業の性質上、床が非常に凸凹しています。作業者は重い部品を高いしきいを越えて移動させることが頻繁にあります。
お客様は、BlickleのRDシリーズを中心とした効果的なシステムを継続的に使用したいと考えていました。しかし、狭いRDのホイールは、レールを渡るときにスタックすることがよくありました。作業員は、定期的に台車をレールから引き抜かなければならない事態に直面していました。そのため、ちょっとした事故も起きていました。SBBは、特にレールを渡る際に作業員の安全を確保できる、信頼性と費用対効果の高いソリューションを必要としていました。
当社のソリューション
じっくりと話し合い、現地を訪れて状況を把握した後、Blickleスイス支社のホイールとキャスタのスペシャリストが、鉄道メーカーと共同で適切な解決策を考案しました。Blickleは、車輪軸ねじを延長したトリプルキャスターを作成しました。お客様のご要望は、高い耐荷重と低い転がり抵抗を実現する、Blickle Softhane®ポリウレタン製トレッドを持つセンターホイールでした。このALST シリーズの脇に、SBBが以前から採用しているRD シリーズの「Blickle Comfort」二層式ソリッドゴムホイール2つを装着しました。このセットアップで、レール越えの難しさと危険性を解消し、コストパフォーマンスの高い3ホイール仕様を提供することができました。
結果
お客様は、いくつかのプロトタイプを徹底的にテストし、新しいシステムに満足されています。現在、この鉄道会社は、この現場ではトリプルキャスターしか使っていません。この目的に合わせたソリューションの注文が増えたため、ドイツ・ローゼンフェルドにあるBlickleの主要生産拠点から直接購入できる標準品として提供できるようになりました。
LHD-ALST/RD 160K-933592 BHD-ALST/RD 160K-933599 の製品メリットと技術情報
- Blickle Softhane® ポリウレタン製トレッドの付いたセンターホイール、75 Shore A(ALSTシリーズ)、550 kgの高耐荷重で最適な旋回と転がり抵抗を実現
- 2つのサイドの1ホイールあたりの耐荷重225 kgの二層式ソリッドゴムホイール(RDシリーズ)、)による非常に高い走行快適性
- 障害物を越えて移動できる広い接地面積
- 自在キャスタの自在旋回部の硬化処理を施したベアリング受け座