ブリックル社史上最大のホイール

トンネル建設用フランジ付き大型ホイール

顧客

オーストリアのMarti Technik AG社は、世界的に事業を展開するMarti Groupの子会社であり、特にトンネル掘削や特殊基礎工学といった、要求の厳しい建設プロジェクト向けのカスタマイズソリューションを開発しています。 同社は、コンベア技術、電気工学、インフラ設備、型枠、特殊機械の製造といった分野を専門としています。


課題

ブレナー基底トンネルの建設は、ヨーロッパの交通インフラにおける画期的な出来事です。 総延長約25キロメートルのプフォンス-ブレナーH53サブプロジェクトは、オーストリア側で最後の、そして最大の区間です。Marti Technik AG社は、コンクリート製の土台を持つ巨大な橋の建設に特別な車輪が必要でした。これらの車輪は、相当な重量を支えるだけでなく、ほぼ静止した状態で高い積載量と安定性を実現しなければなりません。トンネル建設ではよくあることですが、周囲の環境は湿度が高く、気温が低いので、車輪はこうした環境にも耐えられなければなりません。車輪はまずMarti Technik社によって台車に取り付けられ、その後トンネル建設現場に運ばれます。そこで、2つの2軸式前部台車にそれぞれ60トン、2つの2軸式後部台車に75トンを積み込みます。


当社のソリューション

Schwerlast-Anflanschrad mit Polyurethan-Laufbelag Blickle Softhane®高い要求を満たすため、Blickle社はMarti Technik AG社と緊密に協力し、直径1,310ミリメートルの大型フランジホイールを開発しました。この寸法は、Blickle社の社史においても新たなマイルストーンであり、生産プロセスに特別な課題をもたらしました。この大型キャスターには、ブリックルのソフサインポリウレタンタイヤと溶接鋼製ホイールセンターが装備されています。ポリウレタンタイヤにより、ホイールの耐用年数が延び、メンテナンスコストが大幅に削減されます。耐食性と高品質な溶接継ぎ目というお客様の要件も満たされています。マルティ・テクニック社は、ブリックルの高耐久フランジホイールの高い信頼性により、効率的に建設ロジスティクスを組織し、プロジェクトスケジュールを達成することができました。このソリューションにより、ブリックルは新たな基準を打ち立て、ブレナー・ベース・トンネル・プロジェクトの進展に貢献しました。マルティ・テクニック社との成功した協力関係は、要求の厳しい、並外れた規模の今後のプロジェクトへの道筋をつけるものです。