電気駆動システム - Blickle ErgoMove 1000 が使用される

Blickleはレールサービス機器用にErgoMove を供給する

クライアント

ゴッサウに本社を置くCromatech社は、鉄道やトラムの保守・点検用機器など、さまざまな用途のシステム・機器を開発・製造しています。Schweizerische Bundesbahnen AG(SBB)をはじめ、多くの中小鉄道会社が、1988年に設立された同社のソリューションに信頼を寄せています。Cromatech社の従業員は現在約20名です。


課題

Cromatech社では、発車時に列車に必要なグリットを供給し、雪が降っても安全なブレーキと効率的な加速を可能にする車両や移動式システムなどの製品を扱っています。同社は、重量1,000kgにもなる同社の搬送装置を、列車のプラットフォームや鉄道基地でA地点からB地点まで安全かつ確実に移動させるために、以前からBlickleのホイールとキャスタを利用しています。しかし、装置を走行させるのも止めるのも、かなりの力が必要でした。


ソリューション

Blickleは、この課題を解決するための理想的なソリューションとして、ErgoMove 1000 電気駆動システムを用意しました。このシステムは1,000kgの耐荷重があり、機器を動かすのに必要な力を最小限に抑えることができます。内蔵された反転ブレーキは、ブレーキングに役立ちます。ErgoMoveは、ステアリングサポートシステムも搭載しています。このシステムは、ユーザーの動きを駆動キャスタに伝えるエルゴノミックハンドルで制御されています。
Blickleの専門家が、このスイス会社のサービス機器に合うように、ソリューションを調整ました。ホイールは線路にはまらないように、最大60mmの隙間より幅が広いことが必要でした。そこでBlickleは、Cromatechのメンテナンス車両に双輪キャスタを装着することにしたのです。

Blickleはまた、この地域は傾斜が多いという課題も克服することができました。使いやすいストッパー機構で、傾斜地での転がり落ちを確実に防止します。内蔵のデッドマンブレーキは、ユーザーの手を検知しないと解除されない仕組みになっています。駆動支援システムにより傾斜に対処しやすく、反転ブレーキにより坂道での車両の暴走を防ぐことができます。Blickle と Cromatech は、実測データを使って実際にどの程度の急傾斜があるかを考慮し、それに合わせて ErgoMoveのソフトウェアを設定しました。このシステムで使用されるバッテリーは、素早く簡単に交換できるため、ダウンタイムを最小限に抑えることができます。


結果

プラグアンドプレイの駆動装置は取り付けが簡単で、直感的に操作することができます。Cromatechでは、コックピットのコネクタをカスタマイズすることで、Blickle社の技術を簡単に組み込むことができました。たくさんの輸送台車(2ページ)、グリット用移動式充填システム(1ページ)にもErgoMoveシステムが導入されました。

また、このスイスの会社はアフターサービスに関してもBlickleのサポートが受けられます。ErgoMoveのカスタムソリューションに加え、このメーカーは単一のシステム導入にとどまらない長期的なパートナーシップの恩恵を受けています。


技術情報とメリット- ErgoMove 1000:

  • 最大1,000kgまでの負荷に対応し、ユーザーを人間工学的にサポート。
  • プラグ&プレイシステムで簡単に設置可能。
  • 直感的に操作できるコックピットコントロール。
  • 包括的なアフターセールス・サポート
  • デッドマンブレーキ搭載による確実な制動。

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