今年度のレビュー

Blickle 2022年度の概要

2022年の初めごろは誰もが、異常なコロナ時代が去り、より正常な状態が戻り、より安定した経済状況が出現することを期待していました。しかし、2022年初頭のウクライナ戦争によって、残念ながらこの希望は打ち砕かれました。エネルギー価格の高騰、商品価格の上昇、サプライチェーンの寸断など、私たちはまったく新しい課題に直面するようになっています。また、2022年下半期の世界的な景気減速の影響により、ホイールやキャスターの需要は減りました。高い受注残高と一部の輸出市場および産業における力強い成長により、Blickleグループは2桁の堅調な売上増を実現することができ、大変嬉しく思っています。

2022年度の事実と数字

Blickleは、2022年、より困難な状況にもかかわらず、成功の道を歩み続けました。売上高と従業員数の両方が再び大きく伸びました。最大の課題は依然として、熟練工の不足と優れた配送性能の確保です。

  • 売上高が再び2桁の堅調な伸びを示し、Blickleグループの売上高は初めて3億ユーロの大台に乗りました。
  • Blickleグループは1,250人以上の従業員を抱えており、そのうち900人以上がローゼンフェルドの本社で勤務しています。
  • 54名の学生・研修生がBlickleで研修しています
  • 世界中の産業界と貿易業界から70,000以上のアクティブな顧客が、Blickleの「ドイル製造（Made in German）」の品質に信頼を寄せ続けています

未来への投資

近年、新しい社屋や工場、世界的な販売組織の拡大などに対して行った高額な投資が、Blickleグループの成長の基盤となっています。新しいポリウレタン生産棟の稼働により、生産能力は大幅に拡張され、多くの工程を最適化することができました。カスタマーセンターを備えた新社屋は間もなく完成します。

  • ポリウレタン部門の生産能力が100％以上向上
  • 生産エリアの面積が24,000平方メートル増
  • 最適化生産用の多くの新機械と新システム
  • 2023年、世界最大かつ最先端のホイール/キャスターテストセンターをオープン

カスタマーサービス

顧客の近くで優れたサービスツールを提供することは、世界における当社の戦略的方向づけの一部分となっています。こうして、顧客とのパートナーシップを成功に導くための最良の条件が整えています。2022年、デジタルサービスの提供のさらなる拡大が再び焦点となっていました。

  • 追加の13カ国でのBlickleウェブサイトの展開
  • さらなる6カ国でのBlickleウェブサイトの展開
  • 2022年、Blickleウェブショップの売上高と従業員数の両方が再び大きく伸びました
  • 世界中のウェブショップ登録ユーザー数は25,000人を超えています
  • さらに速く、さらに簡単に：当社ウェブサイトのユーザビリティおよび性能の最適化
  • 8カ国のウェブサイトにチャット機能を導入し、コミュニケーションの可能性を強化しました
  • 新しい業界力のパンフレットイントラロジスティクス und Fördertechnik
  • Blickle Australia Wheels and Castors Pty Ltdの設立により、Blickleグループは、4大陸に子会社を持つようになりました

顧客のためのイノベーションモビリティソリューション

コスト圧力が高まる中、ロジスティクス、素材処理技術、工場建設や機械構築において、より高い効率を実現する イノベーションモビリティソリューションに対する需要は高まっています。Blickleは、ドイツ製の特殊なソリューションにおける独自の革新的な強さと柔軟性で世界的な地位を確立しました。当社のErgoMoveビジネスユニットは現在、革新的なe-モビリティソリューションを世界中で販売しており、2022年には多くの新製品をラインアップに追加し、成功の歩みを継続することができました。

  • 1,000を超えるカスタムオーダー開発プロジェクト
  • 様々な業界・用途に対応した製品ラインアップの拡充
  • ErgoMove:
    • ErgoMove 500：最大500kgまでの負荷に対応する特にコンパクトなシリーズ製品
    • ErgoMove SWITCH&MOVE：多数の車台に柔軟に使用できる着脱可能なコックピットユニット
    • ErgoMove 2000P：最大2,000kgまでの負荷に対応する新型プラグアンドプレイドライブシステム

エネルギー、持続可能性および社会的責任

地球温暖化とそれに伴う気候変動は、今の時代における最大の課題の一つです。私たちの活動も環境に影響を与えることを認識し、その影響を最小限に抑えるための活動を絶えず行っています。新しいポリウレタン生産棟（2022に移転）および新しい管理棟（2023竣工）では、資源の消費を最小限に抑えるために、最先端の省エネコンセプトを導入しています。

  • スコープ1-3に基づく新たな気候中立性
  • 最先端の熱交換器による排熱の利用
  • サーマルアフターバーニングシステムによる熱回収
  • CO2排出量のさらなる削減
  • クライメート・ファーマー・イニシアティブへの対応

未来への自信

Blickleは、2023年に創業70周年を迎えます。政治、経済、社会の変化と気候変動がもたらす課題が、この時代ほど大きくなったことは、おそらく当社の創業以来なかったでしょう。それでも、私たちは自信をもって未来を見ています。私たちの手の届くところであればどこでも、顧客、従業員、サプライヤーとともに積極的に未来を切り開き、革新的なコンセプトでチャレンジしていきたいと思っています。

  • 顧客やビジネスパートナーとの良好な関係が、未来への力の土台になっています
  • 世界中のさまざまな業界で忠実な顧客基盤を持っています
  • 危機的な状況下でも結束力を重視し、安心して働ける企業であり続けます
  • 勤勉かつ柔軟で、創造的な社員こそ私たちの成功の基盤です
  • 2023年には、従業員数をさらに大幅に増やし、Blickleのトレーニングシステムもさらに拡張するする予定です
  • Blickleの技術的リーダーシップを強化するため、研究開発への投資は今後数年間、高水準に維持します