Blickleソリューションが実現する、デッドマンブレーキ自律搬送システム

重荷重双輪キャスターLS-GBS 82K-EMDSB-906018:

クライアント

…は、ドイツに本拠を置くファミリー企業であり、グローバルプレイヤーです。全世界に17,000人以上の従業員を擁するシステムサプライヤーで、さまざまな業界の顧客に対して個別の駆動リューションの開発に成功しています。


課題

クライアントは自律的、知能的、自己組織的な新しいDTS(無人輸送システム)の開発にあたり、安全なブレーキシステムを備えたキャスタを必要としています。この搬送アシストシステムの可搬重量は1000kgであり、1つのキャスタに500kgの耐荷重が必要になります。1m/sの速度で移動し、例えば80mmまでの容器を持ち上げることができることが必要です。そのためには、±2mmの位置決め精度を維持する必要があります。装置の高さが30cmしかないため、キャスタの取付高さに制約があります。


当社のソリューション

特殊な重荷重双輪キャスタ LSD-GBS 82K-EMDSB-906018低い取付高さと高い耐荷重の要求から、 Blickleの専門家から見て重荷重双輪キャスターが唯一の解決策であることが明らかでした。この過酷な用途のために、当社の施工者チームは、鋳鉄と鍛造スチールのケーシング部品を用いたカスタマイズキャスタを開発しました。弾性ポリウレタン製トレッド、Blickle Besthane® Softは、転がり抵抗が非常に小さく、床面保護に優れた、最高の走行快適性を提供します。

従来のブレーキ機構はキャスタに組み込むことができなかったため、専門家はデッドマン原理を利用した電磁石制御のドラムブレーキという新しい解決策に取り組みました。つまり、通常時は無動力状態でブレーキがロックされており、走行前に電磁気的に開放される仕組みです。デッドマンブレーキは、第一に走行ブレーキとして、第二にストッパーユニットとして機能し、装置全体にとって重要な安全機能を担っています。Blickleのキャスタソリューションはクライアントの施設で総合的なテストを受けました。ブレーキ、ローリング、走行など様々なテストを経て、いくつかの微調整を行った後、すべてのテストに合格しました。そして、CE適合宣言が承認され、パートナーシップの成功が約束されたのです。


LS-GBS 82K-EMSB-906018 の製品メリットと技術情報:

  • 堅牢な鋳鉄と鍛造部品で構成されたコンパクトな取付金具
  • デッドマン原理に基づく電磁制御式ドラムブレーキ
  • 非常に高いブレーキ保持力(キャスタあたり1700 N以上)および非常に低いキャスタ高さを両立
  • 制御は低電圧範囲(24 V)で、保持部にはわずか3 Vを使用。
  • 高い制動動作(性能)(緊急ブレーキ機能 40 Nm以上)により、走行用ブレーキとしても使用可能。